ほむら「エヴァンゲリオンVS魔法少女 最後の戦い」
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147: ◆wulQI63fj2[saga]
2019/03/21(木) 02:38:16.58 ID:UNrJknVn0

と、そこでほむらは足を止めた。
すぐそばにある店の看板に目を留め、興味があるかのように軽く腰を落とす。
そのまま身体を看板へ向けたまま、視線だけを左にそらした。

「どうしたんだい、ほむら?」

肩に乗ったキュゥべえの問いかけを無視して、ほむらは視線の先を注視する。
道路の先、いくつかの信号を跨いだそのさらに奥に見える人影を捉えた。

「見付けた」

「なにを……ああ、いや。なるほどね」

キュゥべえはほむらと同じ方向を向いて、納得したように頷いた。
視線の先には三人の子どもたちが並んで歩いている光景がある。
一人は少年で、他の二人は少女だ。
勝ち気そうな少女が先を行き、そのあとを少年ともう一人の少女が後を追うように続いている。

「報告にあった外見通りだね」

「ええ。正直、ここで出くわすのは危険ね」

「ここでコネクションを作るのもありじゃないかな?」

「引っ越した翌日にいきなり接触はマズイでしょう。接触するなら学校の、より自然なタイミングで、ね」

三人の行先が自分とかぶっていないことを確認すると、ほむらは一息ついた。
彼らの顔をほむらは知っている。その外見的特徴を、性格を、その実態を、ほむらは理解している。
彼らこそは、この街における重要な鍵となる存在。

ほむらが接触すべき対象であり、保護、ないし排除すべき対象でもある存在。

汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン――そのパイロット。
チルドレンと呼ばれる、運命を仕組まれた子供たちだ。



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