ロビンマスク「自由と!」カレクック「繁栄の弧!」
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27:名無しNIPPER[sage]
2019/03/17(日) 18:54:15.12 ID:24ViWVvS0
フーマンチューはなおも脱出しようとあがく。 しかし先ほどのように大きく体を反らすことはもうできない。
かといってさきほどのバラクーダのものをはるかに超える力の前に、体を折り曲げることもまたできなかった。
もはや彼は大蛇に飲みこまれる蛙のようにわずかにもがくのみであった。
ミヂ ベリ ブシュッ
「ぎはっ」
傷はますます大きく広がりついに腹が裂け始めた。
それでもフーマンチューは腹筋を締め上げ耐えている。
しかしもう限界は近い。腹の傷はもちろん背骨の方も。
ギギ グギ メギ …
曲げようとする自身の力と反らそうとするカレクックの力。
正反対の力で上下から圧力をかけられた背骨がきしみをあげている。
「ううっ ぐぐう おうっ」
「ギブアップはないと言ったな」
「ま まだ まだっ」
「見上げた根性だ」
まだ心は折られていない。 カレクックは賞賛は純粋なものだ。
それでも、もうもはや時間の問題だろう。 ── しかし。
「橋をつなぐ時が来たぞ」
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