83: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 03:52:56.02 ID:9oCgBQ/Po
智子を好きという気持ち。
自分がかけがえがないと感じたものに対しての裏切り。
智子に対しての裏切りというよりは、自分自身に対する裏切り。
特別な好きの重さを捨てて、軽くなる。
楽になる。
そうではなくて、もっと傷つくべきなのだ。
恋の重力によって。
この世界の他のどんなものでも、笑美莉をそれ以上深くは傷つけられない徹底ぶりで。
学校の屋上から身を投げて、頭から落ちて、地面にぶつかって、心が詰まっていた容器がぐしゃぐしゃに砕けてしまうように。
恋が、笑美莉にとって、本当に大事なものであるならば。
しかし、苦しみは笑美莉の意思ではコントロールできない。
良くも悪くも。
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