84: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 03:55:09.26 ID:9oCgBQ/Po
笑美莉は恐れている。
自分の意思ではコントロールできない苦しみを。
85: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 03:57:31.57 ID:9oCgBQ/Po
「もう全てを終わりにしよう」
笑美莉と智子にとって、まだ始まる前の全てのことを。
86: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 03:59:04.99 ID:9oCgBQ/Po
もしもこの不安を智子に言葉にして伝えたら。
前向きに、励ましてくれるかもしれない。
87: ◆2DegdJBwqI[saga sage]
2019/04/15(月) 04:00:14.81 ID:9oCgBQ/Po
今日はここまで
プロット上だと存在したセーファーセッ●スへの言及、実際書くと消滅したので勝手に健全になった
まあそういうこともある
88: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:25:25.17 ID:9oCgBQ/Po
「ごめんね」
と智子が謝った。
89: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:26:10.45 ID:9oCgBQ/Po
「次は何をしたらいい?」
と智子はもう言わなかった。
90: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:26:45.83 ID:9oCgBQ/Po
「待って」
小さな声だった。
91: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:27:32.29 ID:9oCgBQ/Po
「まだ帰らないで」
自分の冷たさに、凍えてしまいそうだった。
92: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:28:12.11 ID:9oCgBQ/Po
智子の両手が、布団からはみ出した笑美莉の片手を捕まえた。
優しく手のひらを包み込んだ。
93: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:28:51.90 ID:9oCgBQ/Po
愛が、自分の中の悪い気持ちを抑えてはくれないことを。
自分の意思ではコントロールできない苦しみよりも、自分が、大切な苦しみを忘れてしまうよりも、その恐れは大きかった。
94: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:29:39.53 ID:9oCgBQ/Po
「眠りなよ」
と智子が言う。
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