64: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/12(金) 17:41:51.89 ID:3VKlP06qo
笑美莉は、
「じゃあ私以外なら、誰にこういうことしてあげるの?」
と間髪入れずに尋ねた。
咀嚼《そしゃく》と、スプーンが口の中に挿《さ》しこまれる合間、ちょうどよいタイミングで。
智子は苦笑した。
その笑顔が、笑美莉はすごく好きだった。
優しくされるのも、好き。
好きだけど、優しくされると苦しくなる。
笑美莉は恐れている。
自分の意思ではコントロールできない苦しみを。
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