61: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/12(金) 17:35:33.48 ID:3VKlP06qo
「はい。アーン」
過去を回想し、うわの空になりかけていた笑美莉を、智子が現実に引き戻す。
智子が持つスプーンの上に卵雑炊があった。
スプーンは、笑美莉の口元を向いていた。
笑美莉に食べさせてあげようとしている。
智子の意図は明白だった。
「や、自分で食べれるから」
利き手をぶんぶん横に振って遠慮しようとする笑美莉に、
「看病。看病だから」
ニヤニヤと、智子がスプーンを押し付けてくる。
笑美莉の顔は真っ赤だった。
食べさせてもらう。
すごく恥ずかしかった。
なんだか赤ん坊扱いされているみたいで。
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