【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第四章【天華百剣】
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◆L6OaR8HKlk
[sage saga]
2019/03/15(金) 00:51:24.16 ID:FUR98O3A0
時雨《提督、伝言》
やや沈んだ時雨の声が届く。伝言だと?
( T)「誰からだ」
時雨《救助待ちの海兵から。『我らは心配無用、其方の目的を優先されたし』って》
( T)「……」
時雨《確かに伝えたよ》
若と顔を見合わせる。退去したとはいえ、沈む艦のすぐ傍にいるのだ。出来る限り早く拾った方が良いに決まっている
それに、禍憑が現れないとも限らない。時雨に面倒を任せたとしても、彼女を狙った禍魂の放射に巻き込まれてしまう
(*;-ー-)「ぐっ……!!」
見捨てるわけじゃない、順序を入れ替えるだけだ。それでも、タイムロスによる犠牲は出てしまうだろう
まだ若い彼にそこまで背負わせてしまうのは酷か。代わりに俺が引き受けようとしたその時―――
(*;゚ー゚)「伝えてください……『覚悟と献身に感謝を。必ず首謀者を討つ』と」
時雨《了解。僕は残りを始末する》
城和泉正宗「あ、主……どういうこと!?」
事態を把握していない城和泉が若に掴みかかる。制止は後だ
( T)「航路変更だ!!駆逐艦への派兵が済み次第、島へ寄せろ!!救助はその後だ!!」
「なんだと!?正気か!?」
(#T)「俺の判断じゃねえ!!救助を待つ連中が腹括ったんだ!!てめえらも海軍なら屍踏み越えてでも突き進め!!」
「く……ああ、やってやるよ畜生が!!」
城和泉正宗「待ちなさいよ!!救える命を投げ出すって言うの!?」
(*; ー )「城和泉ッ!!!!!」
若の大きく荒げた声に、抵抗を見せていた城和泉が驚きに身体を弾ませ、口を閉ざす
(*;゚ー゚)「彼らは無力な市民じゃない……軍人だ!!国を守る、誇り高き兵士だ!!」
城和泉正宗「っ……」
(*;゚ー゚)「悔しいのはわかる。でも、目的を履き違えちゃいけない。課せられた使命は『元凶を討つ』ことだ!!」
絞り出すような声だった。若の唇の端から、つうと血が垂れる
瞳には不安をかき消すような『怒り』が灯り始めた
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