59:レッドスター ◆kRM.QKBezY[saga]
2019/03/15(金) 20:16:50.41 ID:xP05A1Xh0
しほ「……あれは手切れ金です。ミカさんは西住流に相応しくありせん」
しほ「このままではみほの将来が不幸になります。だからもう会わないようにとお金を渡したのです」
みほ「お、お母さん酷い! 私からミカさんを奪うだなんて!」
しほ「……こうなるから隠密に済ませたかったのです」
しほ「聞いてみほ……確かに今は若いから勢いで何でも出来るように思えるけど現実はそうではありません」
しほ「これから先歳を重ねれば働くのが大変になり保険金だって多くなってしまう」
しほ「そんな状況で貴方は二人分の生活を養うことが出来るのですか」
みほ「やってみせます! ミカさんの為なら」
しほ「口で言うことなら誰だって出来ます! 実際生活が苦しいのは事実であるはずです。それに毎日コンビニ弁当ばかり食べてこんな状況ではいずれ体だって壊れてしまいます」
みほ「私はミカさんが現れる前まで心が壊れそうだったんだよ?」
みほ「ずっと寂しくて働くことも生きることも辛くて」
みほ「そんな私をミカさんは救ってくれたの!」
みほ「お母さんは私に対して何もしてくれない」
みほ「黒森峰の時だって……お母さんは西住流じゃないって怒るだけだった!」
しほ「それは……みほの為に」
みほ「……お母さんずるいよ」
みほ「好きな人と引き離すのが私のためなの?」
しほ「…………」
みほ「私はこの歳でようやく恋を知ったの。誰かに必要とされたんだよ」
みほ「なのに……それまで奪うの?」
みほ「私は戦車道のプロになれなかった。その時点でもう西住流は関係ないはずだよ」
みほ「私本当は嬉しかったの」
みほ「お母さんが五百万くれたって聞いて私たちのこと認めてくれたんだって」
みほ「なのに……本当はその逆だったなんて」
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