64:名無しNIPPER[saga]
2019/03/10(日) 23:20:10.70 ID:xzpENjoO0
乱怒攻流「随分と余裕そうな顔してるじゃない! それとも何? 自分の死を悟って笑うしかなくなっちゃったのかしら!」
紺之介「乱怒攻流……確か庄司はお前に刀をくれたと言っていたな」
乱怒攻流「! それが何」
不敵に笑う紺之介を前に彼女はもう一度距離を取った。彼が己の底を見定めたかと感づいたからである。
そう、彼女の背嚢から出る刀の数は無数ではあるが無限ではない。あくまでその中に事前にしまわれた本数しか扱うことができないのである。もし紺之介がその事実に気がついたのであれば如何に効率よく彼女の手から刀を奪うかの勝負となる。
ここまで負ける気など毛頭なかった乱怒攻流であったが、そのこめかみからは微量の冷や汗が溢れ始めた。察し始めたのである。目の前の男の圧倒的技量に。となれば見せるしかない……己の真の力を。
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