302:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:21:40.82 ID:QarN0Zl90
薄れゆく意識な中、近づいてくる愛栗子の声だけが置き土産のように彼の頭蓋に木霊した。
愛栗子「少しは頭が冷えたか。全てを呑み込むその慈愛こそがそやつの『刀』なのじゃ……ぬし、もう斬られておるよ」
紺之介(ああ、これか。これが幼刀刃踏-ばぶみ-の『刀』だったのか……この、やわらかいこれが……)
愛栗子の答え合わせと共に自分なりの理解を得た紺之介は薄い笑みを浮かべ、その心地良さに殺されるようにして意識を絶った。
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