301:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:20:56.58 ID:QarN0Zl90
突き立てられた鞘付きの刀は刃踏の脇腹をかすめており紺之介の上体は刃踏に抱かれていた。
彼の膝は床を着き、彼の頭は刃踏の胸元にあった。
刃踏「幼刀なんて……そんな大きな力、やっぱり私にはありませんよ」
紺之介の手元からは力なく愛刀の柄が滑り落ち、鍔が大きく床を叩き金音を響かせる。
紺之介(……何が起こった。いったい、なに、が)
先ほどまであらゆることを思考していた彼の脳が糸のように無にほつれていく。紺之介は感じていた。豊満に埋められた頭が意識を手放していくのを。
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