299:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:19:14.12 ID:QarN0Zl90
実際、向かってくる紺之介に対して刃踏も棒立ちをやめ、まだ締まらぬ表情を浮かべながらも両腕を広げていた。
紺之介(来るッ)
向かう紺之介の柄にもう一度力が入る。
二人の衝突まであと一丈とない距離だったが対人において常人を逸脱した才覚を発揮する紺之介の頭脳はあらゆる状況を想定していた。常に相手の一手を視界に入れる準備をしながらも己の手が彼女の足首に届く機会をも見極め思考し続ける。
受けに特化した合気のような武術か、はたまた隠された刃針の奇襲か……一寸一寸と詰められるその一瞬の中片時も警戒を怠らない。
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