271:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 17:50:35.62 ID:QarN0Zl90
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重ねること千の段。その先で彼らと最初に目を合わせたのは桃の着風にたなびかせ竹箒で石を撫ぜる少女だった。
乱怒攻流よりか一つ二つ大人びて見える彼女は背負われた背嚢を見て目を見開かせた。
「あれ……? 乱ちゃん!?」
一方乱怒攻流も彼女に気づくやいな焦るように紺之介の肩を三度ほど叩く。
まるで見られてはならないものを見られたかのように。
乱怒攻流「あ……もういいから降ろしなさい!」
紺之介「暴れるな!」
彼の背から再び石に着地した彼女に寺の少女が駆け寄ってくる。
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