男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
1- 20
118:名無しNIPPER[saga]
2019/03/13(水) 18:44:40.09 ID:BBwPih0C0
紺之介「待て、そう決めつけるのはまだ……」

紺之介の考察脳を愛栗子の大欠伸が遮った。彼が愛栗子の方に目を向けてみると彼女もまた彼のそれを「憶測に過ぎんかもしれぬ」と両手を挙げた。

愛栗子「それもそうじゃの。しかし護衛業で稼ぎ続けるというのも難じゃしの……なんなら本当にわらわで金を借り入れてみるかえ?」
以下略 AAS



119:名無しNIPPER[saga]
2019/03/13(水) 18:45:16.65 ID:BBwPih0C0
乱怒攻流「ふーん。あんたにしては珍しく面白い冗談じゃない。そんなこと言うなんて、もう頭は寝てるんじゃない?」

愛栗子「そうかもしれぬの。しかし我ながら画期的な考えじゃぞ? 鞘は渡さずに刀身だけを預けるのじゃ。柄は触らせぬように箱にでも入れての……で、金を受け取った後に離れた紺が納刀するのじゃ」

乱怒攻流「ふふふ、何それ。お主も悪よのぅ」
以下略 AAS



120:名無しNIPPER[saga]
2019/03/13(水) 18:45:50.97 ID:BBwPih0C0
二人して悪代官芝居をうつ彼女らを見た紺之介は宿を飛び出してすっかり日の沈みきった往来を刀屋を目指して駆け抜けた。

紺之介(どうせ後から手元に幼刀が戻ってくるなら百両だって十分すぎるほど一攫千金だ! そういうことか!)




121:名無しNIPPER[saga]
2019/03/13(水) 18:46:21.33 ID:BBwPih0C0
汗水を垂らしながら潜り抜けた暖簾の先には困り果てた表情で店内を走り回る店主の姿があった。

刀屋店長「ない! ない! ない! あれ……あんさんは確か昼間の……」

紺之介「例の呪いの刀がなくなったんだろう」
以下略 AAS



122:名無しNIPPER[saga]
2019/03/13(水) 18:46:54.09 ID:BBwPih0C0
紺之介「もしも俺がその呪いの刀を持ってきた暁には俺にその刀を譲渡しろ。代わりにあんたには損失分の百両を渡す。これでいいな?」

まだ状況の全てが呑み込み切れていなかった店主であったが、出してしまった百両分の損失が帰ってくるという部分だけを商人耳で拾い何度も頷いた。

紺之介「ふん。この剣豪紺之介に任せておけ」
以下略 AAS



123:名無しNIPPER[saga]
2019/03/13(水) 18:47:48.16 ID:BBwPih0C0




帰宿した紺之介は彼の帰りを待って起きていた二人に己の出した答えと計画を全て伝えた。
以下略 AAS



124:名無しNIPPER[saga]
2019/03/13(水) 18:48:18.78 ID:BBwPih0C0
続く


125:名無しNIPPER[sage]
2019/03/13(水) 19:13:02.59 ID:M0bdg0M5O
おつおつ。このシリアスじみた雰囲気、良いですな。


126:名無しNIPPER[sage]
2019/03/13(水) 19:19:33.87 ID:IMfu5cKHO
乙!


127:名無しNIPPER[sage]
2019/03/14(木) 12:43:09.90 ID:hbrxbygoO
これは「ゴクドーくん漫遊記」と同じパターンだw


128: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2019/03/25(月) 04:52:52.84 ID:sLYD87sq0
日の出と共に穏やかな波に揺れる和船。
華蓮に月一、そして愛栗子と乱怒攻流を乗せたこの船はまさしく華化粧が施されていると映った。

「漕ぎ手以外男なし……朝からいい船だなァオイ」

以下略 AAS



602Res/308.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice