【安価・コンマスレ】インフィニット・ストラトス:Reboot
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名無しNIPPER
[saga]
2019/03/09(土) 01:03:01.88 ID:1NGoEzX60
身体を包むISスーツの感覚が無くなっていることに違和感を覚えた拓也は、目を開ける。
瞳が映すのは、アリーナの天井…ではなく、雲が僅かに浮いている、綺麗な碧空だった。
「え?何で?」
身体を起こし、周囲を見渡す。真珠のように白い砂浜、瑠璃のように蒼く透き通った海以外、何も無かった。
「漸く目覚めたか」
「ひっ!?」
確かに、誰もいなかった。いなかったのに。突然後ろから声を掛けられた。ビクッと拓也の身体が跳ね上がり、咄嗟に後ろを見る。
「あ…。お、驚かすつもりは無かったのじゃ…」
そこには、シルクのような青い髪を伸ばした少女がいた。端正な顔立ちと髪色、服装(純白のワンピース)が相まって、俗世離れした印象を受けた。
気まずいような表情をしているのが気になるが。現状が分からないので、触れようにも触れられない。
「…と、茶番はここまでじゃ。お主、酷いやられようだったの」
「…何で…君が知ってるの…?」
あの状況からして、地面に叩き落された時点で負けていただろう。だが、それを目の前の少女が何故知っているのか。
「さ…さて…な。…それよりも、早く手を出すのじゃ」
「やりたいことがあるのじゃ。ここにいられる時間は少ない」
「う、うん…」
「いい子じゃ…」
半ば押し切られる形で頷いた拓也は手を差し出す。それを握った少女は、目を閉じる。
淡い光が少女から溢れ出し、腕を伝って流れていく。光は拓也を包み、消えていった。
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