【安価・コンマスレ】インフィニット・ストラトス:Reboot
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171:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 01:03:01.88 ID:1NGoEzX60
身体を包むISスーツの感覚が無くなっていることに違和感を覚えた拓也は、目を開ける。

瞳が映すのは、アリーナの天井…ではなく、雲が僅かに浮いている、綺麗な碧空だった。

「え?何で?」

身体を起こし、周囲を見渡す。真珠のように白い砂浜、瑠璃のように蒼く透き通った海以外、何も無かった。

「漸く目覚めたか」

「ひっ!?」

確かに、誰もいなかった。いなかったのに。突然後ろから声を掛けられた。ビクッと拓也の身体が跳ね上がり、咄嗟に後ろを見る。

「あ…。お、驚かすつもりは無かったのじゃ…」

そこには、シルクのような青い髪を伸ばした少女がいた。端正な顔立ちと髪色、服装(純白のワンピース)が相まって、俗世離れした印象を受けた。

気まずいような表情をしているのが気になるが。現状が分からないので、触れようにも触れられない。

「…と、茶番はここまでじゃ。お主、酷いやられようだったの」

「…何で…君が知ってるの…?」

あの状況からして、地面に叩き落された時点で負けていただろう。だが、それを目の前の少女が何故知っているのか。

「さ…さて…な。…それよりも、早く手を出すのじゃ」

「やりたいことがあるのじゃ。ここにいられる時間は少ない」

「う、うん…」

「いい子じゃ…」

半ば押し切られる形で頷いた拓也は手を差し出す。それを握った少女は、目を閉じる。

淡い光が少女から溢れ出し、腕を伝って流れていく。光は拓也を包み、消えていった。


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