20: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:08:09.21 ID:r274B2Ys0
『そんなことないよ。全部、瑞希ちゃんが頑張ったからだ』
初めて学校で手品を披露したその日。
居ても立ってもいられなくて、お兄さんに電話をしました。
ちゃんとできたことを報告すると、自分のことのように喜んでくれました。
お礼を伝えると、お兄さんはそう言ったのです。
「それでも、私が頑張れたのはお兄さんのお陰です」
たまにしか会えない私に、お兄さんは丁寧に教えてくれました。
飽きる間もなく、次々と新しい手品を見せてくれて。
私ができた時は、大げさなくらいに褒めてくれて。
こうやって、みんなの前で手品を見せられる自信をくれたのは、お兄さんなんです。
『そう? なら、どういたしまして、かな?』
電話の向こうで苦笑いしているのが見えるようです。
こういうやり取りをしている時のお兄さんは、いつもそうでしたから。
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