202: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/12/02(月) 21:01:08.96 ID:+wQYyx3b0
花丸「ごちそうさまでした。はあ〜…あったまったずら〜」
体の内側からぽかぽか温まったマルは、梨子さんに素朴な疑問を投げかける
花丸「ところで梨子さん、これはなんていうお料理なの?」
梨子「え?……煮物…」
食器をおぼんに乗せて椅子から立ち上がろうと腰を少し浮かせていた梨子さんは
不意をつかれたような表情でそう答える
花丸「にもの…」
マルも梨子さんのその予想外の返答に固まる
しばらく見つめあった後
梨子さんは椅子に座り直し、あごに手を当て思案する
数秒間考え込んだ後
考え考え梨子さんは話し始める
梨子「えっとね、冷蔵庫にあったお野菜を煮込んだだけ…
で、特別何っていうものでもないから……煮物?」
花丸「ああ…なるほど…煮物…おいしい、煮物」
お互い歯切れが悪く
梨子「な…なんかごめんね…」
花丸「ああううん、オラの方こそ…」
なんとなくお互いペコペコしながら笑い合う
花丸「むしろ煮物がこんなにおいしいってことは凄い事だと思うずら」
なんとなく引けない感じになって話を戻してしまった
梨子「そう、かな?煮物でおいしくならないことって…ある?」
花丸「あ・・・・・・る?」
梨子「ふふっ、無理に褒めてくれようとしなくても大丈夫だよ。花丸ちゃんは優しいね」
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