199: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/11/02(土) 21:17:50.28 ID:5/Rq4XSR0
また
ある日の午後
花丸「はぇ〜…小説版とは随分構成が違ったけど見ごたえあったずら〜」セノビ~
梨子「私も久しぶりに見た〜」セノビ~
花丸「小説版だと事件そのものより土地の事情や背景に焦点が当てられてるけど
ドラマ版は犯人と主人公の心理戦が主軸なんだねえ…」
梨子「物足りなかった?」
花丸「ああっ、違うよがっかりして溜息ついたんじゃなくて満足の溜息だよ」
梨子「クスッ、別に私に変に気を遣わなくても大丈夫だよ花丸ちゃん」
花丸「そうなんだけど…
マルね、誰かに自分の好きな本とかを薦めて色々失敗したりとかがあって…」
梨子「そうなの?」
花丸「うん。例えば、時代背景や組織間の思想の違いや
登場人物たちの信念が重要な作品を薦める時に
要点や物語の鍵を説明しすぎて楽しみを奪っちゃったり…」
梨子「あー…それは凄く…いけないね。わくわく感とかが無くなっちゃうね」
花丸「だよね。他にも、薦めた本を気に入ってはもらえたけど
マルとは違うところが気に入ったみたいで結局話が合わなかったり…」
梨子「それは本に限らず色んなもので起きるよね
同じものの同じ所が気に入る人に出会うことってなかなか無いよね」
花丸「自分にとって特別で印象深いものほどその傾向が強い気がするずら」
梨子「あー、なるほどそうだね。それは本当にそうかもね」
花丸「まあそういうわけで、実は今少し緊張しています」
梨子「そっかそっかぁ…無理に感想とか言わなくてもいいんだよ
…って言いたいところなんだけど
花丸ちゃんが嫌じゃなければやっぱり聞きたいかな、って…ダメ?」
花丸「そんなこと…マルも色々と語りたい部分のある作品だったし
…ただ少し自分の感想を伝えるのに不安を感じるだけで…」
梨子「もしかしてまだちょっと私のこと怖かったりする?」
花丸「とんでもない!
梨子さんとちゃんとお話しするようになってからは怖いだなんて思ったことは無いよ」
梨子「ふふっ♪そっか…よかった」
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