187: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/09/19(木) 23:15:01.74 ID:GPQd4PEy0
花丸「ところで梨子さん」
梨子「なあに?花丸ちゃん」
花丸「それなんだけど…」
梨子「ん?ああ、スケッチブック?花丸ちゃんの」
花丸「うん…梨子さんずっと見てるけど」
梨子「あっそうか感想言った方がいいよね!」
花丸「いやいやいやいや違うずら!そうじゃなくて」
正直ほんのちょっとだけそういう気持ちが無いわけでもないんだけど
ほんのちょっと以外の大きな気持ちの割合としては
気恥ずかしかったり不安だったりこそばゆかったりで感想なんて聞きたくなくて
でもこの時のマルが気にかかってたのはそういうことでもなくて
花丸「マル、一枚と描きかけの半分くらいしか描けてないのにそんなにじっくりと見るほどのものではないというか…」
そう、梨子さんがこれほどたくさんの絵を描き上げている間に
不慣れもあってかマルはようやくスケッチブックの一頁を埋めて
次の頁なんかは余白だらけの未完成の絵になってて…
ついさっき見た梨子さんの絵を見たマルは一層引け目というか
おこがましさすら感じているというかそんな感じで
梨子「そう?樹の根元とかベンチとか、花丸ちゃんが普段気にしてる所がよく分かるいい絵だと思うけど」
花丸「ええっ?梨子さんその絵一枚でそんなことがわかるずら!?」
梨子「当たってた?分かるっていうか、絵を見て私が感じたことなんだけど」
花丸「ご名答ずら」
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