168: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/07/17(水) 21:09:02.85 ID:gm5V7cAo0
結局この後、四人でお喋りしながら歩いてたら思ったよりも時間が過ぎて
もう遅いからと鞠莉さんからカラオケ中止命令が
ガーン!と両手で頭を抱えて嘆く堕天使だったけど
代わりに延長した四人での下校中も、一番はしゃいでた
堕天使は帰りのバスに乗り込む時までカラオケの再約束を念入りに繰り返し
結局、今度四人でカラオケに行く約束をさせられてしまった
ほどなく鞠莉さんともお別れをして
梨子さんと二人きり
二人になってから梨子さんとお別れをするまで
特別なことを話したりはしなかったけれど
手は繋いだままだった
それから途中の分かれ道で
少しだけ名残惜しむように繋いだ手を放して
さようならの挨拶と一緒に、その手を振ってお別れをしました
そして、梨子さんに背を向け歩き出して少ししたところで後ろから
梨子「花丸ちゃーん!また明日ねー!」
と、梨子さんの声がして
その呼びかけに対してマルも
花丸「また明日―!」
そう返してもう一度手を振ってお別れをしました
振り返り歩き出す梨子さんの後ろ姿を少しの間見送ってから、マルも歩き始める
帰り道
新しい本を読み始める時の、期待で胸がいっぱいになる感覚
そんな感覚に似た、それでいてもっともっと大きなドキドキを感じながら
とても充実した気分でマルは家路についたのでした
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