梨子ちゃんとマルの平穏な日々
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160: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/07/15(月) 23:29:54.80 ID:Q2Wt/dI60
梨子「へえ〜、それじゃあ次の曲は花丸ちゃんがボーカルの中心なんだ?」


花丸「きっとマルだけ1年生だから気を遣ってくれてるずら…と思います」


梨子「そんなことないよ〜…ところで花丸ちゃん。言葉、かしこまらなくてもいいんだよ?」


お喋りは自然にできるけど、やっぱりちょっと緊張が残ってて
なんとなく言葉が固くなってしまうマルに、梨子さんはそう言ってくれる


花丸「え?ああ、ごめんなさい…梨子さん上級生だしなんかまだ慣れなくて」


3年生相手とも違う、2年生との一対一の会話

3年生相手だったら敬語で接しててもお互いに不自然も無いけれど
2年生の、それも梨子さん相手だと距離を測りかねてしまう


そんなことを考えてると、梨子さんは小さく笑って


梨子「花丸ちゃんは礼儀正しいんだね。じゃあ言葉遣いは追い追いと、ね」


と、マルの顔を覗き込みながらそう言ってくれました


花丸「はいっ!」


なんとなく嬉しくなったマルは元気に返事をしたんだけど
つい距離感がまた元に戻ってしまい


花丸「あっ」


しまったと思い、手で口を隠すしぐさをすると梨子さんは


梨子「ふふふっ…まああんまり難しく考えないで、ね」


そう言いながらマルに微笑みかける


花丸「ぜ、善処します。ずら」


マルが混乱した言葉でそう返事をした後で、二人で笑い合う

言葉遣いはまだ慣れないけど
梨子さんと二人のこの空気には、少しずつだけど馴染んできてるのを感じていました


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