梨子ちゃんとマルの平穏な日々
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138: ◆QjbAJuMwBnbV[saga]
2019/06/30(日) 17:03:58.94 ID:RiTevVVj0
普段は風景画とかしか描かないのに
この花丸ちゃんの横顔を描いてみたいと思う

こういう時は、話しかけるのを少しためらってしまう

自分だったらこんな時は何を考えているだろうかと考えてみれば
晩御飯の予想とか、もうくらげはいないかな〜…とか?

…うん、大丈夫かな
話しかけても


「花丸ちゃん、今何を考えてるの?」


花丸ちゃんはこちらに向きなおって


「梨子さん…海月っておいしいのかなあ」


と、無邪気な調子でつぶやく


「くらげかぁ…どうなんだろうね」


くらげを描いてみるのもいいなあ〜とか
ぼんやりと考えてみる

生き物を描くのは少し苦手なんだけど、くらげだったら大丈夫かな?
でも都合よく止まっててはくれないだろうなあ
写真を見て描くのは違うしなあ

くらげの味かあ…
そういえば普段何気なく食べてる料理もたくさんの動植物の命なんだなあ
うわ、料理って凄く猟奇的じゃない?

とか

とりとめなく考えていると


「ところで今日の晩御飯は何だろうね」


また海の方へと視線を戻している花丸ちゃんがつぶやいて
…ああ、やっぱりこの横顔を絵に描いてみたいな
って思う

でもなんだか恥ずかしくて今は言い出せそうにない

その内言える時が来ればいいな
なんて思いながら私は


「ほら花丸ちゃん、身体冷えちゃうからもう行こう?」


そう言って離れかけていた手をつなぎなおして歩き出す


「はーい」


いつもの笑顔で返事をする花丸ちゃんは
握り返す指先で二つ目の返事をした


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