100: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/05/20(月) 20:35:43.08 ID:Y43jmR6h0
梨子「そういえば、もうすぐタゾノミウ先生の新刊が出るから町の本屋さんに行こうと思ってるんだけど、花丸ちゃん一緒に行かない?」
花丸「えっ?あっ…うん。行く」
梨子「よかったあ♪断られたらどうしようってちょっと不安だったんだ」
急なお誘いにマルは完全に不意を突かれてしまって
実は何を言われてどうお返事をしたのかよく分かってませんでした
梨子「ちょうど絵具とか、画材の買い置きも無くなりかけてて、町まで出ないといけなくて…花丸ちゃんと一緒だと楽しめそうで嬉しいよ」
梨子さんの声を聞きながら、先ほどの会話を思い出して反芻し、理解する
梨子「ああでも、本屋さん以外にも付き合ってもらうのはちょっと迷惑かな?」
花丸「ううん、そんなことないよ。普段と違う場所に行ってみるのも楽しみずら」
梨子「ならよかった。花丸ちゃんもどこか行きたい場所があれば言ってね」
花丸「はーい♪」
手を挙げておどけた返事をすると梨子さんは笑って、マルも一緒に笑う
楽しみな気分があふれたまましばらくお話をして、夕方頃にはお別れをしました
わくわくした気持ちに包まれたまま眠りについたその日のマルは想像もしてませんでした
この幸せな気持ちが、少しずつ違うものへと変化していってしまうことを…
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