ダイヤ「お、お嫁さん・・・?」
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12: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/03/02(土) 01:02:45.76 ID:nSoKXtCU0

ダイヤ「善子さんは何もないなんてことはありませんわ」

善子「はっ! なによそれっ! 具体的に言ってみなさい! どうせ私以外の人だって持っているものに決まってる!」

ダイヤ「いいえ。誰にでもあるものではありません。優しく奥ゆかしく、そして力強い・・・その心は」

善子「やさしいぃ? ちからづよいぃ? どこがぁ?」

ダイヤ「確かに善子さんはたびたび理解不能な言動と行動をしますわ。それが善子さんの一番目立つところです。善子さんのことをよく知らない人から見たら、それが善子さんという人間だと錯覚してしまうでしょう」

善子「錯覚じゃないでしょーが・・・」

ダイヤ「錯覚じゃないのであれば、なぜ千歌さんは善子さんをAqoursに引き入れたのですか? なぜ今日まで善子さんは数々のライブをわたくし達とこなせてこれたのですか? そしてなぜいつも善子さんは人知れず努力して皆さんを支えているのですか?」

善子「・・・・」

ダイヤ「・・・・理屈はよくわかりませんが、わたくしは朝から色々な人から大きな好意を受けておりますわ。きっと善子さんも同じなのでしょう。皆さんと同等か、それ以上の好意を私に抱いているのでしょう。だけど善子さんは、わたくしが聞き出すまでその好意を胸に秘めていました。それは、善子さん自身がわたくしのためを思ってそうしていたのでしょう? 愛する人のために、あえて身を引くことができるなんて、なんと優しく奥ゆかしく力強い心の持ち主なのでしょうか。大和撫子などともてはやされているわたくしが恥ずかしくなるほどに。善子さんは、その名の通り、本当にとても善い子ですわ」

善子「・・・・・・そんなに言うんだったら聞くけど」

ダイヤ「なんでしょう」

善子「ダイヤさんは、私のこと好き?」

ダイヤ「ええ、もちろん」

善子「それじゃ、私と一生一緒にいたいって思う?」

ダイヤ「そ、それは・・・・」

善子「ほらやっぱり。私以外の誰かがいいんでしょ」

ダイヤ「いえ、それも違います」

善子「どういうことよ・・・」

ダイヤ「好意を頂くことは本当に嬉しいです。だからといって、それだけで結婚とか、一生一緒にいるとか、そういうことはわたくしにはできません。なぜなら、そんなことをしても誰も幸せになりませんから」

善子「幸せにならない・・・?」

ダイヤ「わたくし・・・。そういう意味での、好きとか、愛とか、特別な好意がそもそもよく分からなくて・・・。多分、経験がないからです。あっ、いえ、わたくしくらいの年齢なら、一度や二度あるのが普通なんでしょうが・・・あいにくきっかけがなかったのかどうか・・・よく分かりませんが・・・」

ダイヤ「とにかく、わたくしは特別な好意を知らないんです。だから、好意は常に一方通行になってしまう。でも、そういうのって、本来は双方向のものでしょう? それができなかったら、きっとお互い幸せにはなりません。わたくしはそう思います」





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