ダイヤ「お、お嫁さん・・・?」
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11: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/03/02(土) 01:00:59.17 ID:nSoKXtCU0

ダイヤ「どうして?」

善子「あそこに見たこともない変な虫がいて面白いから視線を外せないの」

ダイヤ「そんな虫はいません」

善子「いるわよ。あっ、あれゴキブリかも。かなりでかいわよ。ダイヤさんゴキブリ苦手でしょ? 早く逃げた方いいわよ」

ダイヤ「ゴキブリなんていません」

善子「しつこい。早く帰って。編集作業の邪魔だから」

ダイヤ「わたくしの目を見ておっしゃってください」

善子「なに? PVできなくてもいいの? 私は別にそれでもいいけど、他の子が黙ってないんじゃない? ダイヤさんのせいでみんなのPVができなかったって、ダイヤさんが悪いって、言われるわよ?」

ダイヤ「かまいません」

善子「あっそ・・・。あっ、そういえばルビィっていつも門限を気にして練習してるわよね。それってダイヤさんも同じじゃないの? ダイヤさんの家厳しいんでしょ。門限も守れないような子はアイドル活動するな、とか親に言われるんじゃないの?」

ダイヤ「門限よりも、アイドル活動よりも、大切なことが、今のわたくしにはあります」

善子「なによそれ・・・」

ダイヤ「失礼」グイッ

善子「ちょ?! やっ、やめっ、てっ」

ダイヤ「上ずった声しか出せない。目にいっぱい涙を溜めている。そんな貴女一人放っておくことなどできません」

善子「うっ、ぐすっ、見るなぁ! ばかぁ・・・! ダイヤさんのばかぁ!!」

ダイヤ「バカでかまいません。貴女の涙が止まるまでわたくしはいつまでもここにいます」

善子「やめて!! そんなことしないで!!!」

ダイヤ「なぜですか?」

善子「だって・・・! 諦められなくなっちゃうでしょ! だけど最初から分かっているんだから! 私じゃダメだって!」

ダイヤ「ダメ・・・? とは?」

善子「千歌さんや曜さんみたいに明るく元気じゃない・・・。リリーみたいに美人で気立てがいいわけでもない・・・。マリーみたいに人の上に立てる程しっかりでもない・・・。果南さんみたいに強くて頼れる人じゃない・・・」

ダイヤ「・・・・・・」

善子「私なんて何にもないでしょ・・・。それどころか、衝動的に変なことを言ったりやったり・・・運だって悪いし・・・常識から外れているって、頭ではわかっているの・・・」

ダイヤ「・・・・・・」

善子「ダイヤさんは、こんな何もなくて変な人間と一緒にいたいって思う? 思わないでしょ。私だって思ないわよ。だってダイヤさんのためにならないもの。そんなこと私だって最初から分かってた。だから私は遠くでみんなを見るだけなの・・・・」

ダイヤ「・・・・・・」

善子「だから・・・もう本当にやめて・・・。これ以上みじめな私を見るのはやめて・・・。一人にして・・・」

ダイヤ「・・・・・・一つ言えるのは」

善子「・・・?」




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