千早「今日、母が私の家に来る」
1- 20
22:名無しNIPPER[saga]
2019/02/26(火) 00:02:38.69 ID:GpBkfE9j0
突然……母の姿が、ぐにゃりと歪んだ。
母だけじゃない。
視界のすべてが突然不明慮になり、歪み、滲んだ。
それが涙のせいだと気付いたのは、一瞬遅れてからだった。

千種「千早……!?」

滲んだ視界の中に、慌ててこちらへ駆け寄る母の姿が見えた。
それを見て私も慌てて口を開いた。

千早「っあ……! ご、ごめんなさい、どうして……? ごめんなさい……!」

鼻の奥にツンとした痛みを感じながら。
喉の奥から嗚咽が漏れるのを抑えながら。
必死に弁明しようとした。

弁明?
何を?
分からない。
どうして急に涙があふれたのか、分からなかった。
目は涙でいっぱいでもう何も見えない。
そこにはただ、数秒前の母の姿が映し出されていた。
けれどその時。
瞼の裏に映った母の姿に……いつか見た、見ていた記憶が、重なった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
31Res/21.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice