13:名無しNIPPER[saga]
2019/02/25(月) 23:48:44.86 ID:MVMHgjBu0
それなりの値段になったはずだけど、代金はすべて母が支払ってくれた。
私が財布を探っている間に、カードで支払ってしまったのだ。
お会計が終わってからもちろんお金を渡そうとしたけれど、
母は『誕生日プレゼントの代わり』と、受け取ろうとしなかった。
そう言われると、私も折れるしかない。
特別を受け入れるのだと、そう決めたばかりだったのだから。
千早「その……。今度、何かの形で返すわ。次は私が代わりに支払って……」
千種「それじゃ意味がないでしょう? お返しをされたらプレゼントにならないじゃない」
千早「じゃあ、私も誕生日に……」
千種「……本当に良いのよ。遠慮なんかしないで……。……」
……あ、まただ。
また母は何か言いかけて飲み込んだ、気がする。
千種「そうだわ、あとはケーキも買わないと。近くにケーキ屋さんがあったわよね?」
千早「え? ええ、あるけれど……」
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