99:名無しNIPPER[saga]
2019/03/20(水) 12:09:05.66 ID:ACwa9jOx0
「えっ……?」
突然の智絵里の凶行に、ちひろの思考は一瞬で停止する。
だが、その視線は反射的に刺された腹部にへとゆっくり向かう。
そこには、智絵里が鞄の中から取り出した棒状の形をした何か―――カッターナイフが突き刺さっている。
刃先は、先端部がちひろの腹部に埋まっており、目視は出来なかった。
「ちひろさん……私、ちひろさんには感謝しているんですよ」
そう言いつつも、智絵里はちひろからカッターナイフを引き抜こうとしない。
寧ろ、グッと力を籠めて、更に突き刺そうとしているのである。
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