84:名無しNIPPER[saga]
2019/03/19(火) 14:28:51.35 ID:Z/Gablsp0
その翌日。ちひろは早朝の誰もいない事務所で、始業の準備に追われていた。
日々の業務に使うパソコンを立ち上げたり、窓を開けては部屋の換気をしていく。
しかし、どうにも気が重く、作業は思う様には進んではいかなかった。
これも全て、昨日の出来事が尾を引いているが為であった。
「はぁ……本当に、どうしようかしら」
自分の机の上で頬杖をつき、朝方なのにも係わらず、ちひろは重々しくため息を吐く。
昨日から数えれば、何度目のため息になるのか、それを数えるのもちひろは億劫となっていた。
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