8:名無しNIPPER
2019/02/20(水) 21:19:51.85 ID:Nl4QXXYK0
事務所のみんなとの用事というのも星梨花の誕生日会であることは明らかだった。
その証拠に、星梨花自身には今日の概要は一切伝えられていないし、
誰もそのことについて星梨花の前で話すことはなかった。
ただ、星梨花も薄々感づいてはいたらしい。絶対に自分が遅れてはいけないという使命感から、
今日は普段の約束よりもだいぶ時間に余裕をもって事務所に行こうと決めていた。
しかし実際は、先の一件があってぎりぎりの時間になってしまったのだが。
事務所での誕生日会は、端的に言って平和だった。
さらに言えば、和気あいあいとした雰囲気だった。
やはりこういうお祝い事はある程度仲がいい人でやるのがいい。
何より変な気を使わなくて済むし、使わせる必要もない。
星梨花自身、自覚はなくともそう感じていたのだろう。
先ほどとは打って変わって、星梨花は軽やかな足取りで事務所を後にした。
家に帰れば、両親と愛犬ジュニオールが彼女の帰りを待っていることだろう。
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