5:名無しNIPPER
2019/02/20(水) 21:15:16.23 ID:Nl4QXXYK0
その一方で収録は順調に進み、最後の休憩に入った時、
ADの若い女性が思いつきをそのまま口に出した。
「この後、星梨花ちゃんの誕生日祝いも兼ねて、
近くのケーキ屋さんにでも行きませんか?」
「いいですね! それって最近オープンしたあの店ですか?」
「はい! この間行ってきたんですけど、チーズケーキが本当に美味しくて!」
「チーズケーキ!? 行きます行きます!
私チーズケーキ大好きなんですよね〜」
魅力的な提案に、すぐに他のスタッフ数人が参加の意思を示した。
しかし、星梨花はすぐにその提案を棄却しようとする。
「あの、お気持ちは有難いんですけど……
私、このあと同じ事務所のみんなと予定があって……」
「大丈夫大丈夫! ただちょっとケーキ食べて帰るだけだから! ね?」
「だったら、別に大丈夫かも……」
「でしょ?」
主役の一言ではどうしようもなく、結局ケーキパーティーは開催されることになってしまった。
事務所のみんなとの用事までは多少の時間があったし、皆さんの好意を
無碍にするのも申し訳ないし、私もチーズケーキは嫌いじゃないし、
そんな思いで星梨花は残りの収録をこなした。
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