【シャニマスSS】霧子「チョコレート、ツツジの花、フォークダンス」
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8: ◆/rHuADhITI[sage saga]
2019/02/14(木) 23:52:59.17 ID:VN96ned20
P「よし、霧子は忘れ物ないか?」

霧子「は、はい……何度も確認したので、大丈夫です……」

P「了解。それじゃあ出発だ」

社用車のエンジンが唸る。

行き先は外部のレッスンスタジオ。

レッスンと言うと、今までは事務所のスタジオで、はづきさんによるレッスンというのが常だった。

だけど近頃は、外部のスタジオを借りることも当たり前になってきている。

みんな、それだけ忙しくなったのだ。

プロデューサーさんは4ユニット16人のアイドルを抱えていて、スケジュールに頭を捻っている事が増えている。

1度、聞いたことがある。

『ちゃんと休めていますか?』と。

そしたらプロデューサーさんは、笑って答えてくれた。

『これが仕事だからな。でも、楽しんでやっているよ』

プロデューサーさんの言葉を疑うつもりはない。

それでも思ってしまう。

『いつも、お疲れ様です』などと。

……チョコレートに書くべき言葉は、これなのかもしれない。

思慕や感謝より、慰労。

霧子(でも……それも違うような……)

何かヒントを求めて、プロデューサーさんの横顔を盗み見る。

いつも通りの優しげな表情。

答えはなかったけれど、気付きはあった。

霧子(……そっか。伝えたい気持ちが、多すぎるんだ)

チョコレート問題。

その解決が、一気に遠のいた気がした。



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