1:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 21:55:57.78 ID:HqyCLT3rO
朝起きると娘が厨房に立っていた。
穂乃果「お、お父さん…おはよう…早いね」
いつも時間が許すまで寝ている彼女がこんな早朝に何をしているのか。
穂乃果「え?べ、別に?何もしてないよ?本当…ね?」
この子は直ぐに顔に出る。父親である私に何かを隠しているらしい。
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2:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 22:06:44.01 ID:HqyCLT3rO
穂乃果ママ「穂乃果が朝早くに?」
私は妻が何かを知っているのではないかと思い訪ねた。
穂乃果ママ「あ〜ほら?今日は2月14日でしょ!チョコレート作るって昨日から張り切ってたわよ?」
3:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 22:14:06.31 ID:HqyCLT3rO
だから、彼女には恋人は居ないはず。そうに決まっている。
雪穂「はい、お父さん。チョコレート!」
次女が学校に行く前にチョコレートをくれた。思わず顔が緩みそうだったが何とか堪えた。
4:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 22:22:22.12 ID:HqyCLT3rO
もし…もし、あの子に彼氏が居たとして許せるだろうか?
雪穂「お父さん?あの…冗談だよ?お父さんってば…」
あの子が彼氏を連れて来たらどうする?きっと玄関に並んだ靴を蹴飛ばしてしまうだろう。
5:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 22:29:39.45 ID:HqyCLT3rO
かと言ってそんな事をして穂乃果に嫌われたらどうする?
穂乃果『お父さん何するの?大丈夫?もう…最低だよ。お父さんなんて…大嫌い』
そんな事を言われたら私は生きていけない。やはり、穂乃果がどんな男を連れて来ようと認めてやるべきなのだろうか。
6:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 22:41:08.82 ID:HqyCLT3rO
だから…その男の為にも許すべきじゃないのだろう。いや…待て…下手に反対して駆け落ちなんかされたらどうする?
穂乃果ママ『あなた…これ。穂乃果が…』
「お父さん、お母さん、雪穂へ。私はあの人と二人で生きていきます。探さないで下さい。どうか、お元気で」
7:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 23:02:32.78 ID:HqyCLT3rO
穂乃果の幸せ…穂乃果の幸せとは何なのだろう?私は…余りにも自分の事しか考えてなかったのではないだろうか?穂乃果が私の元から離れていってしまう事が寂しいから…。私はあの子の事を考えている様で実の所あの子の幸せの邪魔をしてるだけだ。
穂乃果『お父さん』
私に…俺にとってあの子と雪穂は何者にも代えがたい宝物だ。あの子の為だったら命だって惜しくない。
8:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 23:09:22.16 ID:HqyCLT3rO
いつの間にか大きくなっまいやがって。ついこの間までランドセルを背負っていたのに。もう…きっと…まだまだ先の事なんて笑えない…。
穂乃果ママ「あなたー?そろそろ…えっ?」
穂乃果の幸せが一番だ。
9:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 23:16:59.98 ID:HqyCLT3rO
そして…。
認めよう。お前がどんな男を連れて来ても認めるよ。
穂乃果「へ?何?どうしたの急に?」
10:名無しNIPPER
2019/02/08(金) 23:17:30.73 ID:HqyCLT3rO
完
11:名無しNIPPER[sage]
2019/02/08(金) 23:20:53.42 ID:hGpH5RHe0
乙!ウルヴァリン泣きのほのパパ可愛い
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