ガヴ「好きな人が出来た?」
1- 20
46:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:21:03.31 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(……まあ、そう言っても、扉の陰から見てんだけどさ)

ガヴ(ここでサクっと帰って、明日結果を聞き流し出来たらカッコよかったんだけど)

ガヴ(んなこと出来たら端っから苦労無いわな)
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:22:00.05 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(ヴィーネが席に戻った。二言三言、多分私がいなくなったことの言い訳を、身振り手振りで話してる)

ガヴ(……黙った。また気まずい時間だな)

ガヴ(でも、ただ黙ってるだけじゃない。ヴィーネは狼狽える時は相手の顔色を窺う。今のヴィーネは、頭を垂れてじっとしてる)
以下略 AAS



48:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:23:20.98 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(……ヴィーネが前を向いた! そうだ、行け、頑張れ、ヴィーネ!!)

ガヴ(何か話し出した。こっからじゃ聞こえないけど、あんだけ必死に言葉を紡いでるなら、きっと……)

ガヴ(今度はタプが俯いた。何か言い澱んでる。まるで我慢している言葉を、我慢せずとも言える響きに変えてる途中みたいに)
以下略 AAS



49:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:24:14.76 ID:5L3ODKzL0
ガヴ「うわ、雪降りやがった……。帰るのめんどくさくなりそうだな……」

ガヴ(夜初めの薄暗さと画素の荒い雪の白が、何だか妙に眩しい)

ガヴ(告白成功の日にこんな景色が見れるなんて、随分ロマンチックなことで)
以下略 AAS



50:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:26:23.18 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(しかし、全部終わって、落ち着いて色々思うと、私もヌケてるよな)

ガヴ(私を大事だって言ってくれたあの時、その優しさに付け込んで告白してしまえたら良かったのに)

ガヴ(天使とはいえ堕落した身なんだから、略奪婚なんて、訳ないはずなんだけどな)
以下略 AAS



51:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:27:06.18 ID:5L3ODKzL0
ヴィーネ「ガヴ! アンタ帰ったんじゃ無かったの?」

ガヴ「気晴らしついでの散歩だよ。たまたま通りかかっただけだ」

ヴィーネ「それより聞いてガヴ! OK貰えたわ!『友達からで良ければ、こちらこそ』って!」
以下略 AAS



52:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:28:27.49 ID:5L3ODKzL0
ヴィーネ「どれもこれも、全部ガヴのお陰よ」

ガヴ「もう良いから、そろそろ帰りたいんだけど……」

ヴィーネ「……ねえ、ガヴ」ギュッ
以下略 AAS



53:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:29:55.38 ID:5L3ODKzL0
ガヴ「……おいおい、タプに誤解されたらどうするんだよ」

ヴィーネ「友達へのハグくらい、タプちゃん目くじら立てないわよ。多分」

ガヴ「多分て……」
以下略 AAS



54:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:31:18.70 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(きっと、ヴィーネとの関係は変わってしまう。私と過ごす時間の大部分は、あいつに取られちまう。ヴィーネの一番も、きっとあいつのものだ)

ガヴ(でも、それはあくまで、もっと大切なものが出来ただけ。ヴィーネが私のことを想ってくれる、その気持ちの中身は今も、これからも変わらない。それなら私は、充分幸せ者だ)

ガヴ(ガラじゃないけど、そう思おう)
以下略 AAS



55:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:32:17.48 ID:5L3ODKzL0
拙いSSに、最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました。



56:名無しNIPPER
2019/02/06(水) 23:54:33.42 ID:gI0CkGU/O
すごくいいです…


58Res/30.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice