38:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:14:07.02 ID:5L3ODKzL0
マスター「お待たせ、コーヒー二つと、Lサイズのコーラだよ」
ヴィーネ「ありがとうございま……」
ガヴ「あーっとぉ! 何か知らんが急にコーヒー二杯飲みたい気分になっちまったー!!」ガサッ
39:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:14:46.70 ID:5L3ODKzL0
タプ「でも天真せんぱい、ストローが二つあっても飲み物が一つだけじゃ意味なくないですか?」
ガヴ「大丈夫大丈夫、ちゃんと飲める方法があるから。な、ヴィーネ!」
ヴィーネ「へっ!? あ、や、確かにあるといえばあるけど、でも……」
40:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:16:11.97 ID:5L3ODKzL0
タプ「月乃瀬せんぱいとなら、その、嫌じゃないです!///」
ヴィーネ「そ、そっか。私も、タプちゃんとなら構わないっていうか、寧ろ……///」
タプ「……///」ヴィーネ「……///」
41:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:16:51.47 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(……全く、良い雰囲気ですこと)
ガヴ「……マスター」
マスター「ふふ、どうしたのだいお嬢さん」
42:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:17:42.16 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(……出来る限りのことは、やった)
ガヴ(露骨なくらいヴィーネをアピールしたり、ワガママを装って二人の距離を近づけさせたり、それをからかって意識させたり……)
ガヴ(これが最善策かどうかは分かんないけど、でも)
43:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:18:35.49 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(ったく、ここまでお膳立てしてやったら、もういいだろ)
ガヴ「じゃ、私もう帰るよ。後はお二人さんで……」
ヴィーネ「えっ、ま、待って、ガヴ!」
44:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:19:39.60 ID:5L3ODKzL0
ガヴ「あのなヴィーネ、お互いがお互いを意識しあい、なおかつ邪魔者がちょうどいなくなって二人きりの今! 勝負を仕掛けるには絶好の機会なんだよ」
ヴィーネ「で、でも、やっぱりいくら何でも早すぎるんじゃないかしら? もうちょっと親睦を深めてからの方が……」
ガヴ「この期に及んで何言ってるんだお前!」
45:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:20:23.53 ID:5L3ODKzL0
ガヴ「いいか、よく聞けヴィーネ。恋なんて燻れば燻るほどろくなことにならないんだよ! 親睦なんて後でじっくり深めりゃ良いじゃねえか、順番違いでも最後に笑えりゃそれで良いじゃねえか! もしあれこれ手をこまねいてる内にタプがどこの誰かも知らん馬の骨に取られたらどうすんだ!」
ヴィーネ「ガヴ……」
ガヴ(頼むよヴィーネ、ヴィーネだけは、こんな馬鹿みたいな気持ちになってほしくないんだよ……)
46:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:21:03.31 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(……まあ、そう言っても、扉の陰から見てんだけどさ)
ガヴ(ここでサクっと帰って、明日結果を聞き流し出来たらカッコよかったんだけど)
ガヴ(んなこと出来たら端っから苦労無いわな)
47:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:22:00.05 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(ヴィーネが席に戻った。二言三言、多分私がいなくなったことの言い訳を、身振り手振りで話してる)
ガヴ(……黙った。また気まずい時間だな)
ガヴ(でも、ただ黙ってるだけじゃない。ヴィーネは狼狽える時は相手の顔色を窺う。今のヴィーネは、頭を垂れてじっとしてる)
48:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:23:20.98 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(……ヴィーネが前を向いた! そうだ、行け、頑張れ、ヴィーネ!!)
ガヴ(何か話し出した。こっからじゃ聞こえないけど、あんだけ必死に言葉を紡いでるなら、きっと……)
ガヴ(今度はタプが俯いた。何か言い澱んでる。まるで我慢している言葉を、我慢せずとも言える響きに変えてる途中みたいに)
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