マクギリス「インフィニットストラトス…胸が踊るな」
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502: ◆3DtvXoE6Vc[sage saga]
2021/03/28(日) 03:43:16.15 ID:DGD+zeql0
「敵機、モニターに出ます!」

星の数程ある機雷群。それを貫く様に進む赤い残影。時には機雷を蹴り付け、軌道変更と共に加速する。

「なんだ、この機体は…どこの機体だ!?」

男の記憶にある大国の最新鋭機。だが、そのどれとも…否、一般的なISとは一線を変えていた。真紅に染め上げられた機体は一般の手足の肥大化したISとは異なり、極めて人に近い…人の関節構造を活かした鎧を着込んだ様なシルエットをしていた。その背には大型のスラスターが備えられ、右手には長大なライフル、左手には大型のシールドを備えている。機体各所には金の装飾が施され、その精緻な動きも相まり畏敬すら感じさせる。

「機体データ照合…これはっ、亡国企業の機体です!」

「例のテロリストどもか…舐めた真似を!レーザー砲塔起動!奴を蜂の巣にしてやれ!」

向けられる面の砲塔の全てが、紅の機体に牙を剥く。だが、ただの一条たりとも擦り傷すらつけられる事は無かった。

次々連射されるレーザーを、凄まじいまでの機動性と反応で回避し、更に進撃する。

「馬鹿なっ、全弾を回避、なおも加速してます!」

「あ、ありえんっ!人間があんな動きに耐えられる筈も無いっ!なんだあの化け物はっ!?」

手にしたライフルを、シールド発生機に向ける。放たれた光条は、エネルギーシールドの僅かな隙間を撃ち抜き沈黙させていく。

「こ、これ以上やらせるな!IS部隊を全隊向かわせろ!」

要塞周辺のエネルギーシールドを一面でも喪えば、超遠距離射撃に対する護りを失う。司令官の男の額に、脂汗が浮かぶ。



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