マクギリス「インフィニットストラトス…胸が踊るな」
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143: ◆3DtvXoE6Vc[saga]
2019/03/11(月) 01:41:19.52 ID:jQtMw6icO
その隙に、剣先を突き出す。だが、届く事無く弾かれる。一本は、だが。

マクギリス「心なき機械になど、負けられんな」

雪片の腕を斬りとばす。残った左腕を掴み、逃げ道を塞いで再度剣を振るう。沈黙し崩壊した暮桜擬きから、ラウラがこぼれ落ちる。それを受け止めた瞬間に、奇妙な感覚に襲われる。まるで、ラウラと意識が一つになるような。

マクギリス《これは、いったい…?》

ラウラ《マクギリス・ファリド…何故、貴様が…これは、なんだ…》

マクギリス《私にもわかりかねる。…これは、君の記憶、か》

ラウラ《違う、と言っても信じないだろう。そうだ、私は軍で作られた。最強だった、ISが世に出るまでは。しかし、そのISに適応し切れず、出来損ないの烙印を押された。そんな私を、再び最強の座に帰り咲かせたのは、織斑教官だった。私を見てくれたのは、織斑教官だけだった。私の唯一の救いだった》

マクギリス《だが、一夏が誘拐された事で、その織斑教官はモンドグロッソ…IS世界大会の、二連覇を逃した。だから、彼を快く思っていなかった訳か》

ラウラ《そうだ。奴だけは…》

マクギリス《そんな物は、お門違いというものだ。彼を傷付けて、織斑千冬は喜ぶと思うのか?そんな人間か?》

ラウラ《それは…》

マクギリス《君は、正しい方法で、彼女を喜ばせるといい。…君が間違った道を行くのならば、私が正してやる。私が見ていてやる》

かつて、私の友が私を正してみせた様に。大切な物から、眼を逸らさないように。

ラウラ《お前は、私を…見ていてくれるのか。遺伝子強化試験体でなく。黒兎部隊の隊長ではなく。ただの、ラウラ・ボーデヴィッヒとして》

マクギリス《ああ。かつて、私も道を誤った。共に探そう、正しき道を》


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