ブラックホール「なにぶん、悪気や悪意はないもので」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/19(土) 21:46:48.23 ID:PudWixl40
「大丈夫?」
「申し訳ない……申し訳ない」

心底申し訳なさそうな男友達を見て胸が弾む。
弱っている男の人は、可哀想で、可愛かった。
なにせスリーピーススーツ。上着は脱いでる。
ベストの背中はツルツルした生地だったので。
思わず、ナデナデするとまた身体が強張って。

「んぷっ! おろろろろろろろろろろろろっ!」

ビチャビチャ、ゲロを吐き出す姿にときめく。

「まだ出そう?」
「うぅ……ごめんなさい、ごめんなさい」
「そんなに謝らなくていいよ」
「だって、俺、情けなくて……ぐすんっ」

泣き出した男友達を、私は優しく抱きしめる。

「大丈夫だよ。大丈夫だから」
「嫌いに、なってない……?」
「なるわけないじゃん」
「ほんとに……?」
「うん。だからほら、もっと吐いて」

気が緩んだ隙をついて、鳩尾に拳を入れる。

「ぐふぇっ!? おろろろろろろろろろろっ!」

おっと。つい、やり過ぎてしまった。反省。


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