2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/17(木) 21:30:15.89 ID:cHRv/WFs0
「小鷹先輩、お茶のおかわりは如何ですか?」
「ん? ああ、今のところはいいかな」
「そんなこと仰らずに、沢山飲んでください」
「そんなに気を使わなくていいって」
空になった湯呑みに、お茶のおかわりを注ごうとすると、やんわりと断られてしまいました。
もしや、理科の謀略に感づいたのでしょうか。
「あれ? おかしいな……」
いえ、違います。小鷹先輩の顔色が悪いです。
ついに、待ちに待った反応が現れたようです。
理科は興奮を抑えつつ容態を確認してみます。
「小鷹先輩、体調が悪いのですか?」
「あ、ああ。ちょっと、腹が痛くてさ」
「フハッ!」
おっと、理科としたことが科学者失格ですね。
こうなることは、わかりきっていたのですが。
ついつい、愉悦という名の笑みが溢れました。
「理科……?」
怪訝な面持ちの小鷹先輩に早口で提案します。
「お腹が痛いのでしたらオマルがありますよ」
「オマル?」
「はい。理科の愛用のオマルをお使い下さい」
事前に用意していたオマルを勧めたのですが。
「い、いや、遠慮しとくよ」
「そうですか……では、どうするんですか?」
「普通にトイレで済ませてくる」
理科は天才ですのでその考えはお見通しです。
「やめておいた方がいいと、理科は思います」
「なんでだ?」
「校内のトイレットペーパーは回収済みです」
「えっ?」
「こちらをご覧ください」
回収したトイレットペーパーの山を見せます。
「なんで、こんなことを……?」
「小鷹先輩の排泄が見たかったからです」
理由を述べると、小鷹先輩は、青ざめました。
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