志熊理科「だって僕たち、友達だろ?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/17(木) 22:02:56.60 ID:cHRv/WFs0
「どうでしたか、女の子の気分は?」
「心底、男に生まれて良かったと思えた」
「ええ、そうでしょうとも」

僕だって、小鷹と同じ、男に生まれたかった。

「出産なんて、こんなものじゃないですよ」
「なんだか、経験があるような口ぶりだな」
「あ、あるわけないだろっ! 小鷹のバカ!」

想像に決まってる。僕は、ヴァージンだもん。

「小鷹」
「ん?」
「僕の代わりに、小鷹が産んでよ」
「はあっ!? そんなの不可能だろ!」
「今の医学は進んでるから理論上は可能だよ」
「どうやって男が産むんだよ!?」
「腹腔内に受精卵を入れて、育てるんだ」
「んな、無茶苦茶な……」
「まあ、結局は外科手術で取り出すんだけど」
「究極の難産じゃねぇか……」

残念ながら、小鷹に自然分娩は不可能なのだ。

「でも、それも1つの責任の取り方じゃない?」
「責任って?」
「難聴系、ハーレム主人公の、責任だよ」

意地悪く言うと、小鷹は苦い顔をして黙った。


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