31:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/16(水) 01:16:46.86 ID:M4jexkrI0
◆
夢を見ていた。温かい夢だった。
どこかの学校の屋上だろうか。見たことのない校舎だった。
知らない人たちに囲まれていた。みんな、笑って空を見上げていた。
その中におねーちゃんがいた。
おねーちゃんも笑っていた。あたしも釣られて笑っていた。
だからこれは夢なんだろうな、と思った。
おねーちゃんが空を指さした。
天の川が空に流れていた。粛々と列を成す星々の慎ましい輝きは、まるで葬列のようだった。さぞかし大事な星が死んだんだろう。
悲しくなったから、あたしはもう一度瞳を閉じた。
今度はお日様の下で笑い合えますように。おねーちゃんと仲良く過ごせますように。
どこまでも続く星々の葬列に、そんな願いを託して。
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