3: ◆O.FqorSBYM[sage]
2019/01/05(土) 23:52:58.60 ID:oCbTYucR0
暗い洞窟の中で彼女はそうつぶやいた。
身体にフィットしたスーツを着て口元には小さなガスマスクのような物を付けている。
そして両手にはとても厳つい銃器を、右足には小型の銃器を装備していた。
女看守「...最悪」
彼女の名は女看守。
年齢は20代後半、まだ端麗な見た目だが交際経験は皆無。
そして職業は看守であり罪人を監視する役人である。
女看守「...あのヘボ操舵手、覚えておけよ」
暗い洞窟の中にある1つの小さな天窓を覗き込む。
その光景はとても幻想的であった、まるでこの世のモノではない様な。
当然であった、なぜならここは地球ではないのだから。
女看守「...母星に囚人を護送中に、まさか事故に合うだなんて」
女看守「しかも...この脱出ポッドは近場にあった未開拓の惑星に不時着...」
ここは遥か未来、宇宙開拓が進んだ世界。
そんな輝かしい世に反比例して女看守の表情が曇る。
今彼女にできることは、独り言を加速させることだけであった。
女看守「...黙ってないで、なんとか言ったらどうだ?」
???「...」
だがこれは独り言ではなかった。
脱出ポッドに乗り込んだ人物はもう1人いた。
それは看守である彼女とは正反対の人物であった。
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