だいたいなんでも解決してくれる杏ちゃん小品集
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92: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 20:50:08.35 ID:p8Id/7Jt0
 いい目標ができたが負けは負け、やはり悔しいものだ。あとで誰か相手に気晴らしでもしちゃろうか、と考えつつ部屋を出て行こうとした巴だったが、

「あ、待って」

 杏の声に振り返る。

「疲れすぎて動けない。ちょっと肩貸して、きらりかプロデューサーのところまで連れてって」

「……嘘じゃろ?」

「いや、本当に」

 巴は疑わしく思いながらも杏の腕を自分の首の後ろに回し、立ち上がらせた。杏は本当に地に足がついていないように全体重をかけてきた。小柄な杏とはいえ、重いものは重い。荷物は部屋に置いて、後で取りにくることにした。

「悪いねー、楽ちん楽ちん」

「まあ、うちのせい、かもしれんし……」

 対局で疲れたというのなら、それは勝負を持ち掛けた自分が原因ということになるだろう。しかし、なにか釈然としないものを感じる。いくら頭を使ったとはいえ、自力で歩けなくなるなんてことがあるだろうか?


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