28: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 19:25:56.51 ID:p8Id/7Jt0
それからワカバさんは、自分たちは戦時中に開発された人工生命体だと言った。
人間と、ワカバさんとホタルさんは毒性のある植物、ショーコさんは毒キノコを掛け合わせた、触れるだけで人の命を奪うことができる生物兵器だと。
ある施設で研究が進められていたが、実用化される前に戦争が激化し、施設ごと打ち捨てられた。気が付けば地上は焦土と化し、人間たちは地下に逃れていた。
施設を抜け出した彼女たちは有害物質に耐性があり、地上でも生き延びることができて、ずっと、あてもなくさまよっていたらしい。
「カラカラの、毒に染まった大地……フゥ、毒キノコにとっても厳しかった……」
ショーコさんがつぶやいた。
「……事情はわかりましたが、それであなたたちは、私になにを?」
「地上を蘇らせるんですよね?」とホタルさんが言った。
「……はい」
「それなら、私たちにお手伝いをさせてください」
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