2:名無しNIPPER[sage]
2019/01/01(火) 04:26:27.47 ID:pAwLlUB80
──ゴーン。
──ゴーン、と鳴り響く鐘の音。
ダイヤ「76……」
──ゴーン。
ダイヤ「77……」
ぼんやりと搗かれる鐘の音を数えている。
何故、わたくしが一人でこんなことをしているのかと言えば──
千歌「……んゅ……zzz」
コタツの向かいの席で、千歌さんが自分の腕を枕にしながら、幸せそうに眠りこけているからでしょうか。
ダイヤ「今年は、年明けまで起きているんじゃなかったの?」
思わず、人差し指で額を軽く突っつく。
千歌「……ん…………。……すぅ……すぅ……」
ダイヤ「よく寝てますわね……」
お陰で退屈を通り越して、除夜の鐘を数えるなんて──いや、これもまた風流でいいのですが。
ただ、今日この日は……一人にされると、いつかの記憶を思い出す。
……幼い日のことを。
* * *
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