514: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/27(土) 22:32:13.96 ID:FvzkVLeNo
那珂はこの数日間で、川内が伝えてくれなかった部分を一生懸命に考えた。
だが出てくる推測はどれもあまりに強引なもので、とても山城の言動を正当化できるものではなかった。
神通にもそれとなく川内が隠した事情の話を振っても、「姉さんがあそこまで隠すのですし私はもう諦めます」と、まるで興味を示さなかった。
だから今この状況はチャンスだった。
川内も神通も、おそらく川内と同じように事情を知ってそうな人達も、逆に事情の存在を一切知らず山城を憎む人達も・・・皆この場所には居ない。
那珂「(まさか観客が居なくて喜ぶ日が来るなんて思わなかったなぁ)」
そう心の中で自虐しながら那珂はベンチの方へ向かった。
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