296: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:47:03.15 ID:ipNkQLlXO
提督「...いや、特にそのようなことは聞いていないが」
青葉「ですが司令官、私はもう古鷹さん、電さん、川内さんがその事情を知ってるがために擁護を続けてきたということまで突き止めてます」
青葉「そして私だって、何かそれほどまでの事情があったのなら、山城さんについてちゃんと知ることから始めるべきだと思います」
297: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:47:55.77 ID:ipNkQLlXO
青葉は切実に提督に訴えた。
日頃は取材と称して皆のプライベートに直撃して困らせたりなど、真面目や大人しさといった言葉とはかけ離れている青葉。
そんな彼女が真剣さながらに聞きたがる必死な様子は、やがて提督の口を開かせた。
298: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:49:01.75 ID:ipNkQLlXO
青葉「その心当たりというのは?」
だが興奮を隠せない食い気味の青葉の質問は、またも大きな壁で阻まれることになる。
提督「悪いが、それは君に言うことではない」
299: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:51:00.63 ID:ipNkQLlXO
青葉「じゃあ、司令官に責任があるってのは?」
黙秘されたことに思うところはあるが、とりあえず青葉は食い気味に別の言葉の方にも追及する。
提督「山城がああいう振る舞いをするようになるのを招いたのは私の責任、ということだよ」
300: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:51:52.59 ID:ipNkQLlXO
青葉「...そこまでして隠すようなことなんですか?そんな意味があることって一体何なんですか?」
提督「...」
青葉「もしそんな事情があったんなら、青葉が責任持って山城さんを嫌う人達を説得しますから...!」
301: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:52:25.34 ID:ipNkQLlXO
青葉「どうしてもそれは話したくないんですか...?」
青葉「古鷹さん達も、司令官も、そんなのおかしいですよ...」
青葉「司令官はトラブルを解決したくないんですか...?」
302: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:55:57.60 ID:ipNkQLlXO
提督「...青葉。君は事情を知ってる人については突き止めているのに事情は知らないわけだ」
提督「それは多分、君と特別な絆で結ばれてる古鷹さえも教えてくれなかったってことだろ?」
青葉「特別な絆って...。古鷹さんとはそういうわけじゃないですよ?」
303: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:56:38.72 ID:ipNkQLlXO
青葉はそんな自覚を持っていた。
いつも青葉に振り回されながらも笑っていてくれて、そのくせ実は繊細な面も受け入れて寄り添ってくれる・・・
むしろその優しさに甘えてばっかりで迷惑をかけてしまって申し訳ないという気持ちすら青葉にはある程なのだ。
304: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:57:16.94 ID:ipNkQLlXO
提督「そうなのか?でも私から見ても青葉と古鷹はお互いを強く想いあっていて素敵な関係だと思うよ」
青葉「うぅ...その...恐縮です///」
青葉は耐えきれず赤面する。
305: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:58:48.42 ID:ipNkQLlXO
青葉「...だからその意味を知りたいんですが」
提督「まぁそこに行き着くのは仕方ないよな...」
提督はまた少し黙ってしまった。
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