293: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:42:27.06 ID:ipNkQLlXO
そのため艦娘の私生活に関する領域についても、艦娘達が提督に進言をしてそれに許可をする事で自治性を保障するなどしていたりする。
ただ全艦娘からひっきりなしに提案が出るのも大変なので、何となくそれぞれの艦種の古参勢が意見をまとめて進言するのが常となっていた。
・・・改めて分析すれば、こうした慣習のおかげで古参勢に味方がいる山城は基本行動を制約されずに済んでいるともいえよう。
294: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:44:09.25 ID:ipNkQLlXO
青葉「ですが艦隊運営に支障が出ていないのも、山城さんを味方する数少ない人達がその都度説得したり陰で調整しているからです」
青葉「それは司令官だってよく知ってるはずです」
青葉「そんなレベルで深刻なのに、司令官が全くのノータッチってのはおかしいと思うんですよねぇ」
295: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:46:01.29 ID:ipNkQLlXO
提督「しかしそれは仕方ないだろう...皆が不満に思っていても重要な戦力を眠らせ続けるわけにはいかない」
提督「やりやすい仲間同士で出撃させてやりたい気持ちはあるが、そこは軍隊だからな」
青葉「なら尚更あの件を黙認し続ける理由がありませんよね?」
296: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:47:03.15 ID:ipNkQLlXO
提督「...いや、特にそのようなことは聞いていないが」
青葉「ですが司令官、私はもう古鷹さん、電さん、川内さんがその事情を知ってるがために擁護を続けてきたということまで突き止めてます」
青葉「そして私だって、何かそれほどまでの事情があったのなら、山城さんについてちゃんと知ることから始めるべきだと思います」
297: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:47:55.77 ID:ipNkQLlXO
青葉は切実に提督に訴えた。
日頃は取材と称して皆のプライベートに直撃して困らせたりなど、真面目や大人しさといった言葉とはかけ離れている青葉。
そんな彼女が真剣さながらに聞きたがる必死な様子は、やがて提督の口を開かせた。
298: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:49:01.75 ID:ipNkQLlXO
青葉「その心当たりというのは?」
だが興奮を隠せない食い気味の青葉の質問は、またも大きな壁で阻まれることになる。
提督「悪いが、それは君に言うことではない」
299: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:51:00.63 ID:ipNkQLlXO
青葉「じゃあ、司令官に責任があるってのは?」
黙秘されたことに思うところはあるが、とりあえず青葉は食い気味に別の言葉の方にも追及する。
提督「山城がああいう振る舞いをするようになるのを招いたのは私の責任、ということだよ」
300: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:51:52.59 ID:ipNkQLlXO
青葉「...そこまでして隠すようなことなんですか?そんな意味があることって一体何なんですか?」
提督「...」
青葉「もしそんな事情があったんなら、青葉が責任持って山城さんを嫌う人達を説得しますから...!」
301: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:52:25.34 ID:ipNkQLlXO
青葉「どうしてもそれは話したくないんですか...?」
青葉「古鷹さん達も、司令官も、そんなのおかしいですよ...」
青葉「司令官はトラブルを解決したくないんですか...?」
302: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/17(日) 09:55:57.60 ID:ipNkQLlXO
提督「...青葉。君は事情を知ってる人については突き止めているのに事情は知らないわけだ」
提督「それは多分、君と特別な絆で結ばれてる古鷹さえも教えてくれなかったってことだろ?」
青葉「特別な絆って...。古鷹さんとはそういうわけじゃないですよ?」
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