246: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:58:13.96 ID:J91t5PLpO
響「この事はまだ他の人には言わないで欲しいとも頼まれたよ」
響「そして青葉さんならその頃から既に居たし知ってると思うけど、実際に電の言った通りになったんだ」
雷「まさか夜戦練習に付き合ってもらうほどの関係になってたなんてね」
247: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:59:24.17 ID:J91t5PLpO
響「私はその時はまだ、電が水雷戦隊に大きな影響を持つ川内さんを説得して、なんとかあの事件を収束させようとしたんだと思ってたよ」
暁「私なんか以前の様子を知らなかったから、てっきり山城さんと川内さんはもともと仲良しで、電が間に入って2人の関係を元に戻したって事なのかと思ってたわ」
間違った解釈を誘発したあたりに、電が意図的に話をぼかした事が窺えるであろう。
248: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:01:31.24 ID:J91t5PLpO
青葉「そうなるとそれは9月の半ば頃ということですか」
青葉はメモを見ながら時系列を確認する。
暁「多分合ってるわ」
249: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:03:25.47 ID:J91t5PLpO
雷「その時何とか聞き出せた唯一の事が、今さっき話した事情を知ってる人の数とそのうちの一人が川内さんって事なの」
雷「それを聞いて初めて、電が最初にぼかしを入れて話してたことの意味が理解できたの」
青葉「つまり電さんは“事情を知る”を“仲良くなる”に強引に置き換えて話していたわけですか」
250: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:05:58.31 ID:J91t5PLpO
青葉「ところで電さんがそれ以上話せない事やみなさんへの口止めは山城さんの指示ですか?」
雷「それもあるみたいだけど...その事情を伝える権利が電には無い、って電自身は言ってたわ」
その言葉を聞いて、青葉は「やっぱり...!」と微かな声で呟いた。
251: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:09:24.43 ID:J91t5PLpO
暁型は青葉の情報に身構えた。
青葉「まず私が川内さんが事情を把握してることを知ったのは、昨日那珂さんに聞いたからなんです」
雷「あー、それでなのね」
252: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:10:57.17 ID:J91t5PLpO
響「川内さんに聞いちゃってたら警戒されて、「事情があった」以上の事実を知るのが余計難しくなるからだね」
青葉「ええ、何せ姉妹艦にすら教えない事なんですから余計な警戒は受けないようにしたいところです」
青葉「それともう一つラッキーな点は那珂さんもこっち側に引き込めたんです」
253: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:12:22.45 ID:J91t5PLpO
青葉のお願いに近い提案を受け、顔を見合わせる3人。
しかし彼女らも今の青葉と同じ気持ちを抱いてきたのである。
それゆえに結論はすぐに出た。
254: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:14:57.56 ID:J91t5PLpO
青葉「それで那珂さんから聞いた事は暁型での事例とほとんど同じでした」
青葉のまとめによれば、川内は事情を知って1ヵ月後くらいに神通と那珂に一部のみを打ち明けたそうだ。
その内容はやはり「事情があった」というものであるが、どうやら山城は川内型を気遣うような言動もしていたらしい。
255: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:17:34.38 ID:J91t5PLpO
青葉「ここで電さんと川内さんの動きを時系列で見ると、偶然にもかなり一致してるみたいです」
響「どういうことだい?」
青葉「どうやら川内さんが事情を山城さんから聞いたのが、ちょうど電さんがぼかしながら響さん達に伝えた頃になるみたいです」
256: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 02:19:46.47 ID:J91t5PLpO
青葉「それと川内さんも電さんもあれ以上を語らない理由を「権利がないから」としている点も重要そうです」
響「川内さんもそう言ったのか」
青葉「ええ。ひょっとすると川内さんに電さん、そしてもしかしたら古鷹さんもが、それを周りに言うのが躊躇われるような事情を持ってるという事なのかもしれません」
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