236: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:40:25.59 ID:J91t5PLpO
青葉が次の言葉を口にしようとする時、またもや響が食い気味で被せてきた。
響「詳しいことを教えてくれなかったんだね?」
しかし今度の意図は話を回避するためではなく、むしろその真逆である。
237: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:43:33.13 ID:J91t5PLpO
響「うん。実をいえば私達もちょうど青葉さんと同じだからね」
雷「古鷹さんみたいな妹がいるもの」
青葉「やはり...!」
238: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:44:50.42 ID:J91t5PLpO
響「なるほど、それで私達が3人になった時にインタビューしに来たんだね」
青葉「そういうことです」
暁型の3人も、青葉と同じ発想を古鷹に対して適用しなかったわけではなかった。
239: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:47:33.68 ID:J91t5PLpO
それほどまでに深い情で結ばれているのならば、自分達と同じように何か古鷹から打ち明けられたり相談されていそうなものだ、というのがこの3人の思考であった。
しかし電が自分達に一部を打ち明けてくれた一方で、依然として山城を嫌い続けていた青葉の様子を考えれば、古鷹は電と同様ではないと思えてしまったのだ。
それこそが、暁型が逆に青葉に尋ねることをしなかった理由であったのだ。
240: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:48:49.43 ID:J91t5PLpO
響「実はさっき暁と雷が話していたことが私達が持ってる唯一のヒントみたいなんだ」
青葉「2人のうちの1人...でしたか?」
雷「そうなの。以前電が教えてくれたのよ、事情を知ってるのは電を除いて3人らしいの」
241: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:49:46.83 ID:J91t5PLpO
青葉「それなら1人は昨日私も知ったんですよ」
その言葉にちょっとした緊張が走る。
青葉が知ったという人次第では、この鎮守府で山城についての何かしらの事情を知っている人を全員把握したことになるからだ。
242: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:51:42.49 ID:J91t5PLpO
青葉「ちなみにみなさんは電さんからどのように聞いたんですか?」
響「あれは暁が着任してすぐの時だね」
青葉「とすると8月半ばくらいですか」
243: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:52:57.30 ID:J91t5PLpO
響「そういうわけで暁には着任のほんの数日前に起こった出来事を説明したんだけど」
響「その時も電はやっぱり山城さんを擁護しようとしてたんだ」
雷「何か事情があったと思うし聞いたままの話だけを信じないで欲しい、って一生懸命フォローしてたのよ」
244: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:54:53.76 ID:J91t5PLpO
青葉「その時に事情を知ってるってことを?」
響「いや、実はこの時点ではまだ打ち明けてもらえなかったんだ」
響「だけどこの時私が、電は優しすぎるんだって言ったら、電が何か匂わせるような返答をしてね」
245: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:56:47.74 ID:J91t5PLpO
暁「そうなの。それで電の言いたい事が分からなくてとりあえず「何でそう思うの?」って聞いたのよ」
暁「そしたら、山城さんと川内さんは仲良くなったから、って答えたわ」
青葉「仲良く...ですか...」
246: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/09(土) 01:58:13.96 ID:J91t5PLpO
響「この事はまだ他の人には言わないで欲しいとも頼まれたよ」
響「そして青葉さんならその頃から既に居たし知ってると思うけど、実際に電の言った通りになったんだ」
雷「まさか夜戦練習に付き合ってもらうほどの関係になってたなんてね」
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